第三次世界大戦を心配するブログ

国際情勢や歴史、その他について書いていきます。

第三十回 CSIS、その歴史と日本との関係(8)

1.ヤジロウの例:緒方貞子

 ここまで順番にこのブログを読んできた読者の皆様には、バラバラに分割されたように見えたものが、いかに密接なつながりによって成り立っているか、よくわかっていただけたと思う。イエズス会GHQ、CIA、CFR、CSISジョージタウン大学、ジョンズ・ホプキンス大学コロンビア大学アメリカ軍、そして現代のヤジロウたち。それらは一見、別々のようであるが、実際には一心同体である。

 その一つの具体例として、緒方貞子(1927-)がどんな人物なのか見てみよう。緒方貞子Google検索すれば、元国連難民高等弁務官であり、上智大学名誉教授と出てくる。しかし、その経歴の上っ面だけを眺めていても、彼女については何もわからない。しかし、彼女がこれだけの華々しい出世街道を歩いたのならば、一つの仮説をもとに彼女について考えることができる。つまり、彼女もヤジロウなのではないかということである。

 最近では上級国民や下級国民という言葉があるらしいが、白人の資本家が支配するこの世界では、日本人という人種自体が上級人種ではない。そのため、日本人が「上級」に近づくためには、上級白人の忠犬になる必要がある。それゆえ、彼女もヤジロウなのではないかという仮説をもとに、彼女の人的ネットワークを見てみよう。すると、彼女のまわりの人間が立派なヤジロウなのだとわかる。

 彼女の夫は、日銀理事の緒方四十郎(1927-2014)である。緒方四十郎の父は緒方竹虎(1888-1956)である。竹虎は元朝日新聞副社長であり、吉田茂内閣の副総理である。覚えておられるだろうか。緒方竹虎は、第二十七回ブログで紹介したCIAの忠犬9匹のうちの一匹である。竹虎のCIAコードネームは「POCAPON」(ポカポン)である。

 Wikipedia緒方貞子の経歴を見てみると、聖心女子大学英文科を卒業した後、ジョージタウン大学に留学したと出てくる。これは典型的なヤジロウの出世コースである。アンクル・トム(Uncle Tom)が小さな黒人小屋(Uncle Tom's Cabin)で一生を終えたくないのなら、宗主国の大学に進学すべきである。植民地の大学を卒業しただけでは、宗主国で相手にされない。

 なおかつ、政治家や軍人やスパイを目指すなら、留学先も厳選すべきである。ハーバード大学ケンブリッジ大学、オックスフォード大学やパリ大学といった一般の日本人にとって有名な海外の大学に進学しても、学者になるならともかく、植民地経営のIntelligenceを学びたいのなら、そういったところに進学することは適切ではない。その点、彼女がジョージタウン大学を選んだことは適切である。

 その後の彼女の勤め先も、POCAPON一族として非常に納得のいくものである。つまり、国連、外務省、ユニセフ上智大学、JICAである。これらは全て、同じ村の中の様々な家である。つまり、名前も組織も別々であるが、出所は一つ、同じ穴である。こうした同じ穴の中で様々な職場を経験することを、回転ドア(Revolving Door)と言う。

 

2.Revolving Door:同じ穴のムジナ

 この回転ドア(Revolving Door)がわからないと、世界支配の構造は永久にわからない。学校では絶対に教えないが、World Orderというものは、この回転ドア(Revolving Door)によって成り立っている。例えば、その高いコンピューター技術によって暴露以前までは出世街道を歩んでいたエドワード・スノーデン(1983-)も、様々な場所で働いてきた。肩書だけ見れば、若いわりには相当の転職を重ねてきたように見える。

 

スノーデンの職歴

2004年 アメリカ軍

2005年 NSA

2006年 CIA

2009年 DELLコンピューター

2013年 ブーズ・アレン・ハミルトン

 

 20代から30代前半までの約10年で、スノーデンは五カ所の職場を転々としたことになっている。前の三つは公務員であり、後の二つは私企業である。しかし、実際には、彼が就職活動をしたのは一回だけである。最初の米軍への志願入隊だけが、彼が行った唯一の就職活動である。足の負傷によって除隊した後、彼はNSAからスカウトされて、その後はずっと同じ職場である。つまり、支配者による奴隷農場という職場である。それゆえ、彼が形式的に何回か転職をしていても、中身的には一回も転職はしていない。

 ここで緒方貞子の経歴に戻ると、彼女もスノーデンと同じく、一回も転職をしていないと言える。国連、外務省、ユニセフ上智大学、JICAというのは、形式的には別組織であるが、中身的には同じ穴である。

 また、緒方貞子Wikipediaを読んでいると、興味深い文章を見つけることができる。

 

「2007年11月のデイヴィッド・ロックフェラー来日時には、回顧録出版記念パーティーの発起人を務めた」

 

 なぜロックフェラー家の大ボスと彼女との間に親密な関わりがあるのか。普通に考えてもよくわからない。そこで、「緒方貞子 CFR」というワードでGoogle検索してみる。すると、彼女がCFR(Council on Foreign Relations外交問題評議会)のメンバーであることがわかる。Wikipediaには、偶然なのか意図的なのかはわからないが、彼女がCFRの一員であるとは書いていない。

 そのようなキーポイントがわかれば、上記Wikipediaの謎の文章の意味も、よくわかってくる。CFRの名誉会長はデイヴィッド・ロックフェラーであるから、大ボスが来日したら部下が接待するのが当然である。緒方は英語に堪能であり、CFRやロックフェラーについてよく知っているのであるから、彼女が日本に滞在中のボスの面倒を見るというのは、当たり前なのだ。

 なお、緒方貞子が理事長をつとめたJICAは、ロックフェラー財団との深い関わり抜きにはあり得ない組織である。それは陰謀論でもなければ、私の勝手な推測でもない。JICAのホームページに書いてあることである。

 

概要 | 事業・プロジェクト - JICA

https://www.jica.go.jp/activities/issues/special_edition/security/summary.html

 

3.緒方貞子CSIS

 肩書の上っ面だけを眺めるならば、まるで緒方貞子CSISは無関係に見える。実際、緒方がCSISの職員だったことはない。それゆえ、マイケル・グリーン緒方貞子は、まったく関係のない二者に見える。しかし、両者がともにCFRのメンバー、つまりロックフェラーのエージェントなのだとわかれば、彼らの職場が別であっても、同じ穴の住人なのだとわかる。

 地上の穴だけを見るなら、穴は無数にある。国連、JICA、ロックフェラー財団世界銀行IMF、CIA、CFR、NSACSISイエズス会ジョージタウン大学、上智大学、外務省、アメリ国務省アメリカ軍・・・全てを列挙しようとするなら、何日かかるかわからない。穴は無数にあるからだ。しかし、単純にわかることがある。それらの無数の穴が、地下で一つにつながっているということである。

 色々な場所を出たり入ったりしているように見えても、それは同じ建物の回転ドア(Revolving Door)を通過しているだけである。緒方貞子も、マイケル・グリーンも、表だけ見れば、様々な職場で様々なことを経験している人物に見える。確かに、彼らは様々なことを経験し、様々な知識と技能を身につけたであろう。しかしどの部署に属していようとも、彼らはずっと同じ仕事しかしていないとも言える。

 つまり、世界人口の5%が残りの95%を支配するWorld Orderに彼らは属し、その支配システムの維持管理のために働いてきたということである。緒方貞子マイケル・グリーンは、片方は国連で片方はCSISであるから、肩書的にはまったく関係のない人物である。しかし、彼らは同じ村の構成員である。だから、関係のないように見える二人の職場が、ある時に重なっても、まったく不思議はない。彼らは同僚になる以前から、同じ穴のムジナだったからである。

 

マイケル・グリーン 上智大学特任教授就任

https://www.sophia.ac.jp/jpn/news/PR/2017/1002001.html