戦争と平和、そして無記

国際政治や歴史、およびその根底にある人類の心のメカニズムについて考察していきます。

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

第百十一回 薬屋の帝国と奴隷たち(2)

1.見慣れた風景と見慣れない風景 日本は豊かな国か。30年前ならYESと言えたかもしれない。だが今は言えない。ジャーナリストの中岡望氏は、日本経済の真の姿について次のように述べている。 news.yahoo.co.jp 特に深刻な問題が、日本の子どもたちを侵食す…

第百十回 薬屋の帝国と奴隷たち(1)

1.Money幕府は薬屋の言いなりになる 江戸時代の人々に、次のような予言をしたらどうなるだろう。 「およそ400年後、薬屋が莫大な力を持ち、幕府をも動かすようになる。大名や将軍もその意向には逆らうことができない。幕府は金庫から500万両を差し出し、薬…

第百九回 コロナより恐い同調圧力

1.誰がコロナを恐れるべきか ワクチンを打つなら、中身について何も知らない方が気楽かもしれない。「知らぬが仏」というものである。だがこのブログの常連読者でそういう人はいないだろう。自分の体に何が入るのか。真っ当に物事を考える人間なら疑問を抱…