戦争と平和、そして無記

国際政治や歴史、およびその根底にある人類の心のメカニズムについて考察していきます。

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

第三十四回 水道民営化の実現

1.「空気と水はタダ」という原則の崩壊 前回のブログで、2015年に成立した集団的自衛権関連法が、ついに今月、実行に移された件について述べた。これは日本が平和国家として長年守ってきた専守防衛の原則を崩したことを意味するが、それについては前回のブ…

第三十三回 自衛隊のホルムズ海峡周辺への派遣

1.専守防衛が崩れるという大ニュース 前回は予定を変更し、巨大台風について書き、今回はCSISシリーズに戻る予定であった。しかし、2019年10月18日に大ニュースが飛び込んで来たので、今回も予定を変更し、そのニュースについて考えていきたい。次回から、…

第三十二回 台風という気象兵器

1.台風についての思い込み 前回までCSISと日本の関係について書いてきた。今回もCSISシリーズの続きを書く予定であったが、マスコミの台風についての報道を見聞きしているうちに、台風について心配になってきたので、CSISシリーズは次回から復活するとして…

第三十一回 CSIS、その歴史と日本との関係(9)

1.カポー かつてナチスは、アウシュビッツなどの強制収容所において、カポーと呼ばれるユダヤ人管理者たちに、ユダヤ人の管理をさせた。ユダヤ人を強制労働させる際に、彼らにムチを打ったのは、ドイツ人よりもむしろ、カポーと呼ばれたユダヤ人であった。…

第三十回 CSIS、その歴史と日本との関係(8)

1.ヤジロウの例:緒方貞子 ここまで順番にこのブログを読んできた読者の皆様には、バラバラに分割されたように見えたものが、いかに密接なつながりによって成り立っているか、よくわかっていただけたと思う。イエズス会、GHQ、CIA、CFR、CSIS、ジョージタ…