戦争と平和、そして無記

国際政治や歴史、およびその根底にある人類の心のメカニズムについて考察していきます。

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

第三十八回 奴隷のしつけ方(1)

1.奴隷のイメージ 「奴隷」という言葉を聞くと、足枷をはめられ、ムチで打たれながら強制労働をさせられる人のイメージが、頭に浮かんでくるかもしれない。しかし、大衆の多くが、「奴隷」という言葉を聞いてそのようなイメージを頭に思い浮かべるなら、支…

第三十七回 CSIS、その歴史と日本との関係(12)

今回で、12回にわたったCSISシリーズを終了したい。 1.カポーと一般国民の格差 CSISは、形式的にはアメリカのシンクタンクであり、小さな民間団体に過ぎない。しかし、その背後には在日米軍やアメリカ企業などがおり、その人脈を辿るとCFR(Council on For…

第三十六回 CSIS、その歴史と日本との関係(11)

1.植民地における司法制度 司法制度とは、国家が犯罪者などの無法者を捕まえる制度である。警察、検察、裁判所、刑務所によって成り立っている。これが司法権である。司法権の内容については、刑法などの法律に明文化されている。 明文化されている犯罪は…

第三十五回 CSIS、その歴史と日本との関係(10)

1.政界、財界とCSIS 第三十一回ブログで、CSISとつながりの深い日本のカポーおよびカポー団体を取り上げた。しかし、そもそも経団連という組織自体がCSISと深いつながりを持った団体であるから、日本の経済界のトップで、CSISとつながっていない人物を探す…